より道、まわり道

気まぐれな引用

2018-01-10から1日間の記事一覧

蘇東坡「孫莘老 墨妙亭の詩を求む(そんしんらう ぼくめうていのしをもとむ;孫莘老求墨妙亭詩)」(抄)(近藤光男)

後來 視今 猶視昔 過眼 百世 如風燈 後來 今を視ること 猶ほ昔を視るがごとく 過眼 百世 風燈の如し こうらい いまをみること なほむかしをみるがごとく くゎがん ひゃくせい ふうとうのごとし 後世の人が今のわれわれをどう観察するかは、今のわれわれが昔…

薛濤「月(つき)」(全)(辛島驍)

魄依鉤樣小 扇逐漢機團 細影將圓質 人間幾處看 魄は 鉤樣に依って 小さく 扇は 漢機を逐うて 團し。 細影 將に圓ならんとするの質、 人間 幾處に 看る。 はくは こうやうによって ちいさく せんは かんきをおうて まるし。 さいえい まさにゑんならんとする…

杜甫「貧交行(ひんかうかう)」(抄)(目加田誠)

翻手作雲覆手雨 紛紛輕薄何須數 手を翻せば雲と作り手を覆せば雨 紛紛たる輕薄何ぞ數ふるを須ひむ てをひるがへせばくもとなりてをくつがへせばあめ ふんぷんたるけいはくなんぞかぞふるをもちひむ 手のひらをちょっと上に向ければ雲となり、ちょっと下に向…

李白「行路難し 三首(かうろかたし さんしゅ;行路難三首)」(抄)(青木正兒)

行路難 行路難 多岐路 今安在 長風破浪會有時 直挂雲帆濟滄海 行路難し、行路難し 岐路多し、今安にか在る。 長風 浪を破る 會に時有るべし 直ちに雲帆を挂けて滄海を濟らん。 かうろかたし、かうろかたし きろおほし、いまいづくにかある。 ちゃうふう なみ…

屈原「九章 渉江(せふかう)」(『楚辭』より)(抄)(藤野岩友)

哀吾生之無樂兮 幽獨處乎山中 吾不能變心以從俗兮 固將愁苦而終窮 吾が生の樂しみ無きを哀しみ、 幽獨にして山中に處る。 吾は心を變じて以て俗に從ふ能はず、 固より將に愁苦して終に窮まらんとす。 わがせいのたのしみなきをかなしみ、 いうどくにしてさん…