より道、まわり道

気まぐれな引用

2018-01-25から1日間の記事一覧

杜甫「旅夜、懷を書す(りょや、おもひをしょす;旅夜書懷)」(抄)(齋藤晌)

飄飄何所似 天地一沙鷗 飄飄として何の似たる所ぞ。 天地の一沙鷗。 へうへうとしてなんのにたるところぞ。 てんちのいっさおう。 ところ定めず、ふらふらとさすらいゆくわが境遇を何にたとえようぞ。まったく、天地の間をあまかけって、今、砂濱(すなはま)…

楊萬里「釣雪舟中、霜夜、月を望む(てうせっしうちゅう、さうや、つきをのぞむ;釣雪舟中霜夜望月)」(抄)(今關天彭、辛島驍)

詩人愛月愛中秋 有人問儂儂掉頭 一年月色只臘裏 雪汁揩磨霜水洗 八荒萬里一青天 碧潭浮出白玉盤 更約梅花作渠伴 中秋不是欠此段 詩人 月を愛し 中秋を愛するか 人有って儂に問へば 儂 頭を掉る 一年の月色 只だ 臘裏 雪汁 揩磨し 霜水 洗ふ 八荒萬里 一青の…

岑參(しんしん)「韋員外の家の花樹の歌(ゐゐんぐゎいのいへのくゎじゅのうた;韋員外家花樹歌)」(抄)(齋藤响)

今年花似去年好 去年人到今年老 始知人老不如花 可惜落花君莫掃 今年の花は去年に似て好し。 去年の人は今年に到りて老ゆ。 始めて知る、人老いて花に如かざるを。 惜しむ可し落花 君掃ふこと莫れ。 こんねんのはなはきょねんににてよし。 きょねんのひとは…

無名氏「企喩歌(きゆか)」(『古詩源』より)(抄)(星川清孝)

男兒可憐蟲 出門懷死憂 尸喪狹谷中 白骨無人收 男兒憐む可きの蟲、 門を出づれば死の憂を懷く。 尸は狹谷の中に喪ひて、 白骨人の收むる無し。 だんじあはれむべきのちゅう、 もんをいづればしのうれへをいだく。 しかばねはけふこくのうちにうしなひて、 は…

薛濤「友人を送る(いうじんをおくる;送友人)」(全)(辛島驍)

水國蒹葭夜有霜 月寒山色共蒼蒼 誰言千里自今夕 離夢杳如關塞長 水國の蒹葭 夜 霜あり、 月寒 山色 共に蒼蒼。 誰か言ふ 千里 今夕よりすと。 離夢は杳として 關塞の如く長からん。 すゐこくのけんか よる しもあり、 げっかん さんしょく ともにさうさう。 …