2008-10-13から1日間の記事一覧

太宰治「待つ」(全)

省線のその小さい駅に、私は毎日、人をお迎えにまいります。誰とも、わからぬ人を迎えに。 市場で買い物をして、その帰りには、かならず駅に立ち寄って駅の冷いベンチに腰をおろし、買い物籠(かご)を膝に乗せ、ぼんやり改札口を見ているのです。上り下りの電…

大西巨人『神聖喜劇』

私は、ただ見ていたのである。

古井由吉『杳子』

「あなたは健康な人だから、健康な暮しの凄さが、ほんとうにはわからないのよ」

水原秋桜子

冬菊のまとふはおのがひかりのみ

ヘーゲル『法の哲学』(藤野渉、赤沢正敏 訳)

理性的であるものこそ現実的であり、 現実的であるものこそ理性的である。 ※太字は出典では傍点