2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ニーチェ「遺された断想」

人間たちは、自分たちは道に迷ったのだと信じ込ませてくれる者ならば、誰にでもついていく。そもそも自分たちには一つの道があるという話を聞くことは、人間たちをとても嬉しがらせるからだ。 ※太字は出典では傍点

ニーチェ『偶像の黄昏』

私たちの制度はもう何の役にも立たない。この点については世論が一致している。けれどもそれは制度のせいではなく、私たちのせいである。 ※太字は出典では傍点

読み人知らず『ウェヌスの宵宮』

まだ愛したことがない人も,あすは愛しますよう. 愛したことがある人も,あすは愛しますよう.

アイソポス(イソップ)寓話

鷲が岩の上にとまって,兎を捕まえようと狙っていた.が,何者かがこの鷲を弓で射て,矢はズップと突き刺さった.羽を矧(は)いだ矢筈(やはず)を目(ま)のあたりに見て,鷲が言うには,「自分の羽根で死ぬなんて,踏んだり蹴ったりだ」.

プラトン『パイドロス』

話というものは,すべてどのような話でも,ちょうど一つの生きもののように,それ自身で独立に自分の一つの身体を持ったものとして組み立てられていなければならない.したがって,頭が欠けていてもいけないし,足が欠けていてもいけない.ちゃんと真ん中も…

ニーチェ『曙光』

ぺっ! 君たちは一つの体制に組み込まれたがっているのだ。そこでは、人は完全に車輪になりきらねばならないか、さもなければ車輪の下敷きになってしまうというのに! そこでは、誰もが上層部からなるように命じられる通りのものになってしまうことがわかり…

ニーチェ『曙光』

「労働」が讃美される場合、「労働の祝福」について飽きもせず語られる場合、私は公益的・非個人的な行為が称讃される場合と同じ下心を見る。すなわち、あらゆる個人的なものに対する恐怖という下心を。労働――常に朝早くから夜遅くまで続くあの過酷な多忙さ…

ことわざ

水に書く. (むだな努力をするということ.「水に種を蒔く」という言い方もある.)

アリストテレス『形而上学』

竪琴を弾くことを学ぶ者は,竪琴を弾くことによって,竪琴を弾くことを学ぶ. (こういう技術の習得は,まずその技術についての知識を得てから技術を学ぶのではなく,技術の稽古そのものが技術の習得になるということ.)

ことわざ

始めは全体の半分.

ニーチェ『偶像の黄昏』

結局のところ、誰であれ自分が持っている以上のものは支出できない――このことは個人にも当てはまるし、民族にも当てはまる。権力のために、大きな政治のために、経済、世界交易、議会制度、軍事的利害などのために、自分の力を支出してしまうなら、――つまり…

ニーチェ「遺された断想」

有能な職人や学者が自分の技術に誇りを持ち、分を知り満ち足りて人生を見つめているとき、彼は立派に見える。これに対して、靴屋や学校教師が苦しげな表情で、自分は本当はもっとましなことをするよう生まれついているのだとほのめかすときほど、惨めに見え…

プラトン『国家』

不正の極致とは,実際には正しい人間ではないのに,正しい人間だと思われることなのです.

テオクリトス『牧歌』

ディオパンテスよ,貧乏だけが技を呼びさますのだ.

プロタゴラス

万物の尺度は人間である.あるものについてはあるということの,ないものについてはないということの. (プラトン『テアイテトス』(および『クラテュロス』)に引用されているプロタゴラスの言葉.この言葉はしばしば「人間は万物の尺度である」として引用…

ニーチェ「遺された断想」

私が戦っている相手は、経済上のオプティミズムである。このオプティミズムは、あたかも万人の出費が増大するにつれて万人の利益も必然的に増大するにちがいないかのように言う。私には実情はその正反対であるように思われる。すなわち、万人の出費はつもり…

ニーチェ『曙光』

いったい天分とは、私たちの父祖の段階のものであれ、もっと昔のものであれ、学習・経験・練習・獲得・摂取の比較的古い部分に与えられた名称以外の何であろうか! そしてまた学習する者は、天によって授けられるのではなく、自分で自分に授けるのである。 ※…

ピンダロス『ピュティア祝勝歌』

一日を限りに生きるものよ.人間とは何か,何でないのか.人間は影のみる夢.

ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者』

「何が難しいか」と問われて(タレスが)言うことに「自己を知ること」. 「何がやさしいか」と問われると,「他人に忠告すること」. 「これまでに見たものの中で珍しいのは」と問われると,「年老いた専制君主」. (万物の始めは水であると宣言したタレス…

プルタルコス『アレクサンドロス伝』

もし余がアレクサンドロスでなかったら、余はディオゲネスでありたい.

ニーチェ『ツァラトゥストラはこう語った』

人間は平等ではない。そう公正さは語っている。 ※太字は出典では傍点

ニーチェ『華やぐ知慧』

最も優れた最も生産的な人間および民族の生活を吟味して、次のように自問してみなさい。誇らかに高く成長するよう期待されている樹木は、悪天候や嵐がなくてもそうなれるだろうか? 外部から来る不都合や障害、ある種の憎悪、嫉妬、我執、不信、冷酷、貪欲、…

エウリピデス『オレステス』

沈黙が言葉にまさる場合もあるだろうし,言葉が沈黙にまさる場合もあるだろう.

エウリピデス『アウリスのイピゲネイア』

黙っていらっしゃるというそのこと自体が,白状なさったも同然です.

アイスキュロス『アガメムノン』

大きな牛が舌に乗った. (これはよく使われる比喩的表現で、沈黙を強いられたということ.)

ニーチェ『人間的な、あまりに人間的な』

やれ天分だの、やれ持って生まれた才能だのと言うのは、どうかやめてもらいたい! 私たちは、天分の乏しかったあらゆる種類の偉大な男たちの名を挙げることができる。彼らは天分には恵まれなかったけれども、ある性質によって、すなわちそれを自覚しているも…

ニーチェ『さまざまな意見と箴言』

何か新しいものを初めて見るという点ではなく、古いもの、古くから知られているもの、誰にでも見えているが見過ごされているものを、新しいものであるかのように見るという点が、真に独創的な頭脳の抜きん出ているゆえんである。 ※太字は出典では傍点

アリストテレス『形而上学』

すべての人は善人か悪人かではなく,正しいか正しくないかではなく,その中間である.

ヘシオドス『仕事と日』

お前の家の近くに住む者を招け.お前の家でなにか異変が起った時,近所の者ならば帯も締めずに駈けつけてくれるが,親戚は帯を締めてくる.

ヘシオドス『仕事と日』

陶工は陶工をねたみ,大工は大工をねたむ. 乞食は乞食をねたみ,歌びとは歌びとをねたむ.