2010-05-16から1日間の記事一覧

(防人丈部真麻呂『万葉集』)

時々(ときとき)の花は咲けども何(なに)すれぞ母とふ花の咲き出来(でこ)ずけむ 四季折々に花は咲くのに、どうして母さんという花は咲き出てくれないのか。

(菊池寛『茅の屋根』)

思ひ合つた男と女とが、心中すると云ふのも、相手の心が変るのを恐れるからだ。いや自分の心が変るのを恐れるからだな