2010-06-14から1日間の記事一覧

(松尾芭蕉『嵯峨日記』)

うき我をさびしがらせよかんこどり 鬱々と気が晴れないでいる私を、なおさびしい思いにさせておくれ。閑古鳥よ。お前のその淋しい鳴き声で。(閑古鳥は夏の季。カッコウの別名で、呼子鳥ともいう)

(『大鏡』)

まめだちたる人にはもの言ひにくし。うちとけたるけしきにつきてなむ、人はものは言ひよき 真面目そうな人には話がしにくい。うち解けた様子をしていると、それに応じて、人はものが言いやすいものだ。