2011-10-30から1日間の記事一覧
あらゆることが、中途半ぱで消えてなくなったり、かと思うと、いきなり途中から始ったりしているようだった。
おふくろは僕に何もさせたがらず、また僕がいつまでたっても何も出来ないということが彼女を満足させていたのだ。
向うの方からやってくるのを待たないで、自分の方から何かをしようとしたのは、生れてこれが初めての気がする。
ところがいまや、そんな避けたがっていたものこそ愛さなくてはならないものだ、という風に思われるのだ。
いまはもう何を待とうにも、待つものがない。