2011-10-31から1日間の記事一覧

保坂和志「この人の閾」

「真紀さんこれからずーっとそういう本読むとしてさ、あと三十年とか四十年くらい読むとしてさ――、本当にいまの調子で読んでったとしたら、けっこうすごい量を読むことになるんだろうけど、いくら読んでも、感想文も何も残さずに真紀さんの頭の中だけに保存…

保坂和志「この人の閾」

本を読むのには一つとても幼稚なことだが、ページをめくる満足感のようなものがある

保坂和志「この人の閾」

「どうしてみんなあっちの話だけは深読みしたがるのかしらねえ」 ※太字は出典では傍点

保坂和志「この人の閾」

ただ、一般論でいえばパソコンというのは作業を続けるのより中断する方が難しい。手書きはすぐに飽きて気分転換で何かほかのことをしたくなるものだが、パソコンは飽きない(宮下さんのような人でも飽きない)。テレビゲームの開発をしている人たちなんかはう…