2011-12-24から1日間の記事一覧

ラディゲ『肉体の悪魔』(新庄嘉章 訳)

――臆病というものはあることをさせないこともあるが、またあることを余儀なくさせることもある――

ラディゲ『肉体の悪魔』(新庄嘉章 訳)

嘘をつけない瞬間こそ、まさしく、一番嘘をつく、とりわけ自分自身に嘘をつく時間なのだ。《嘘をつくことのできない瞬間の》女性を信ずることは、けちんぼの贋の気前のよさを信ずるようなものだ。

ラディゲ『肉体の悪魔』(新庄嘉章 訳)

結局、僕は事がはっきりしてくるのを見るのがこわかったのだ。

ラディゲ『肉体の悪魔』(新庄嘉章 訳)

僕たちは黙っていた。僕はそこに幸福のしるしを見ていた。