2012-01-14から1日間の記事一覧

G・K・チェスタトン「神の鉄槌」(中村保男 訳)

「兄さんの道楽は神を冒瀆することでしょう」心のなかの唯一の生きた部分を刺された宗教家はやり返した。「でも、たとえ神を怖れないとしても、人を怖れなければならない理由は大ありなんです」

G・K・チェスタトン「神の鉄槌」(中村保男 訳)

伝統を保存するのは、だいたい貧乏人なのであって、貴族は伝統に生きずして流行に生きる。

G・K・チェスタトン「サラディン公の罪」(中村保男 訳)

「破滅の宿命というものを信じますか」落ち着きのないサラディン公爵が不意に訊いた。 「いいや」と客人は答えた。「最後の審判の日なら信じます」