2012-01-29から1日間の記事一覧

ヘミングウェイ「父と子」(高見浩 訳)

ふだんから、一日の終りに父親を想うことはまずない。一日の終りはいつも自分だけのものであって、そうでないと落ち着かないのだ。父の思い出が甦ってくるのは、秋か早春だった。

ヘミングウェイ「ギャンブラーと尼僧とラジオ」(高見浩 訳)

「馬鹿を言いなさんな。教育は人民の阿片だろう。そいつは、あんたも承知しているはずだぞ。あんたもすこしは教育を受けただろうが」

ヘミングウェイ「ギャンブラーと尼僧とラジオ」(高見浩 訳)

パンが人民の阿片なのだ。これはずっと覚えていられるだろうか? 昼間になっても、それは筋が通るだろうか? パンが、人民の阿片なのだ。