2012-03-31から1日間の記事一覧

寺山修司『青少年のための自殺学入門』

わたしはじぶんの自殺についてかんがえるとき、じぶんをたにんから切りはなすことのむずかしさをかんじる。じぶん、というどくりつした存在がどこにもなくて、じぶんはたにんのぶぶんにすぎなくなってしまっているのです。じぶんを殺すことは、おおかれすく…

寺山修司『青少年のための自殺学入門』

自殺が美しいとすれば、それは虚構であり、偶然的だからである。ぎりぎり追いつめられた中小企業の経営者の倒産による自殺は、自殺のように見えるが実は〝他殺〟である。膨張しすぎた資本主義社会の歪みから出てくる自殺は、自殺いかんを問わず他殺である