2012-07-26から1日間の記事一覧

猪俣津南雄『踏査報告 窮乏の農村』

食うだけには事欠かないもののように思われていた農民が、一番食うことに脅かされるということは何という皮肉か、しかも農民は自分自身を食いつくして、すでに次の時代までを食い始めている。

杉田玄白『蘭学事始』

かのターヘル・アナトミアの書にうち向ひしに、誠に艫舵(ろかじ)なき船の大海に乗り出だせしが如く、茫洋として寄るべきかたなく、たゞあきれにあきれて居たるまでなり。