2012-07-28から1日間の記事一覧

アーネスト・サトウ『一外交官の見た明治維新』

宴席に雇われた本職の芸人の奏する楽器や唄で陽気になり、二、三時間談笑した後、もう充分に酩酊したところで、客は主人にお辞儀をして、飯を所望する。これで、お話はよく了解したという合図だ。

柳田国男『海上の道』

日本の海端に、ココ椰子の実が流れ着くということは、決して千年ばかりの新らしい歴史ではなかったはずであるが、書物で海外の知識を学び取ろうとした者は、かえって永い間それを知らずにいた。