2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』

友への同情は、堅い殻のしたにひそんでいるのがいい。

『孫子』

母国に帰る敵軍はひき止めてはならず、包囲した敵軍には必らず逃げ口をあけておき、進退きわまった敵をあまり追いつめてはならない。

タキトゥス『年代記』

私は古今の歴史を繰り返して熟考すればするほど、ますますはっきりと、人間事象のすみずみまで、人間の真剣な努力をすべて嘲笑するむら気が、滲透しているのを感じてくる。

プレハーノフ『歴史における個人の役割』

女好きの弱さをもっていたのが王でなくて、王の料理番か馬丁(ばてい)だったら、それは歴史的な意義をなにももたなかっただろう。あきらかに、問題は、弱さにあるのではなくて、その弱さをもった人間の社会的地位にある。

『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』

権威を引いて論ずるものは才能を用いるにあらず、ただ記憶を用いるにすぎぬ。

『荘子』

面とむかって人を誉めたがるやつは、また影にまわると悪口をいいたがる。

モンテーニュ『エセー』

すぐれた記憶は弱い判断力と結びやすい。

マキアヴェッリ『君主論』

人は父親の死は早く忘れるが、その遺産の喪失は忘れない。

マルクス、エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』

哲学者たちにとってもっともむずかしい仕事の一つは、思想の世界から現実的な世界のなかへおりてゆくことである。

ヴィノグラドフ『法における常識』

法律家というものは、はじめて作りだされた原則を、全然新しい、または創造された規範と考えることを、はなはだしく嫌うものである。

タキトゥス『年代記』

民衆というものはいつも政変を待ち望みながら、しかもそれを恐れているのだ。

カント『永遠平和のために』

政治は、「蛇のように怜悧であれ」と言う。道徳は、(それを制限する条件として)「そして鳩のように正直に」と付け加える。 ※太字は出典では傍点

ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』「ソクラテス」

結婚したほうがよいでしょうか、それとも、しないほうがよいでしょうかと訊ねられたとき、「どちらにしても、君は後悔するだろう」と彼は答えた。

マルクス『経済学批判』

人間の意識がその存在を規定するのではなくて、逆に、人間の社会的存在がその意識を規定するのである。

バーバード・ショー『人と超人』

恋(ラヴ)のことなら、どんなにだって、ロマンティックでもいいんですけれどね、ヘクタ。でも、お金のことじゃ、ロマンティックになっちゃいけないのよ。

デューイ『民主主義と教育』

強い意志と弱い意志の主な相違は知的なものであって、それは、どれほど粘り強く十分に結果を考え抜くかという点にある。

タキトゥス『年代記』

他人の恩義は、そのお返しが出来ると思っているうちは、嬉しいが、とうていその力もないとなると、感謝より憎悪で報いたくなるものである。

モンテーニュ『エセー』

無知を治そうと思うなら、無知を告白しなければならない。

モンテーニュ『エセー』

顔にお白粉を塗れば十分なので、心にまで塗る必要はない。

洪自誠『菜根譚』

花は半開を看(み)、酒は微酔に飲む、此の中に大いに佳趣あり。

ルソー『社会契約論』

ドレイは彼らの鎖のなかですべてを失ってしまう、そこからのがれたいという欲望までも。

スピノザ『エチカ』

きわめて自卑的でありきわめて謙遜であると見られる人々は大抵の場合きわめて名誉欲が強くきわめてねたみ深いものである。

タキトゥス『年代記』

人間は地位が高くなるほど、足もとが滑りやすくなる。

ヘロドトス『歴史』

人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも幸福な人と申すのは差控えねばなりません。

マルクス・アウレリウス『自省録』

或ることをなしたために不正である場合のみならず、或ることをなさないために不正である場合も少くない。

『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』

鉄が使用せずして錆び、水がくさりまたは寒中に凍るように、才能も用いずしてはそこなわれる。

タキトゥス『年代記』

一般にわれわれは、人の怒りを買おうとしてよりも、人に恩を売ろうとして、いっそう多くの罪を犯すのである。

ホッブズ『リヴァイアサン』

ある個人的な意見を是認する者は、それを意見とよぶのに、それをこのまぬ者は異端とよぶ。

ヘロドトス『歴史』

この世でなにが悲しいといって、自分がいろいろのことを知りながら、無力のためにそれをどうにもできぬことほど悲しいことはない。

フレイザー『金枝篇』

世界は偉人たちの水準で生きることはできない。