2013-04-19から1日間の記事一覧

芥川龍之介『侏儒の言葉』

古来いかに大勢の親はこういう言葉を繰り返したであろう。――「わたしは畢竟失敗者だった。しかしこの子だけは成功させなければならぬ」

獅子文六『自由学校』

女の一生を、ワヤにされたという恨み。この恨みは、すべての細君が、大なり小なりに持っている。

芥川龍之介『侏儒の言葉』

結婚は性欲を調節することには有効である。が、恋愛を調節することには有効ではない。

リルケ「若き詩人への手紙」(高安国世 訳)

一つの芸術作品に接するのに、批評的言辞をもってするほど不当なことはありません。それは必ずや、多かれ少なかれ結構な誤解に終るだけのことです。物事はすべてそんなに容易に摑めるものでも言えるものでもありません、ともすれば世人はそのように思い込ま…