2013-04-25から1日間の記事一覧

島崎藤村『家』

どうかすると、非常に器用な素人ではあっても、無器用な専門家には成れないことが有ります。

夏目漱石『虞美人草』

眠気を催うす様な人間はどこか尊(たっ)とい所がある。 *「眠気を催うす様な人間」とは、一緒にいる者の眠気を誘うほどおっとりとしていて迫らない人間のこと。

西川如見『町人嚢』

豊臣関白の御時、驕る者久しからずといふ落書(らくしょ)ありしに、関白の御返書に、驕らぬ者も久しからずとおほせられし。

A&B・ストルガツキー『ストーカー』(深見弾 訳)

ゾーンというところはこういうところだ――ブツを持って帰ってきたら、奇蹟。生きて戻れたら、成功。パトロールの弾を食らわなかったら、幸運。それ以外は全部、運命だ……

スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』(飯田規和 訳)

われわれが持っている知識のうちで、確実だと思えるものはすべて否定の領域に属するものばかりであった。