2013-04-30から1日間の記事一覧

泉鏡花『霊象』

真実の告白は最良の弁護。

椎名麟三『深尾正治の手記』

誰もだましはしない。だますのはいつも自分だ。そして大抵は自分の過去がだますんだよ。

川端康成『舞姫』

自分を責めるというのも、実は、自分のいいわけを、さがすことらしいわ。

バルザック『谷間の百合』(石井晴一 訳)

恋にも人生と同じように思春期があり、そのあいだは自分だけで満ちたりていられるのです。

コルタサル『石蹴り遊び』(土岐恒二 訳)

彼女もぼくと同様、偶然の出会いがぼくたちの人生においてはおよそ偶然とは程遠いものであること、ちゃんと約束をしてデートするような人間は手紙一本書くにも罫の引いてある紙でなくちゃいけないし、練り歯磨きのチューブはいつも下の方からきちんと搾り出…