2013-06-15から1日間の記事一覧

森鷗外『大塩平八郎』

自分の心中の私(わたくし)を去ることを難(かた)んずる人程(ほど)却って他人の意中の私を訐(あば)くに敏なるものである。 *自らの利己的な心を克服できない人ほど、他人の心中の利己主義に敏感である、ということ。

有島武郎『己れを主とするもの』

己れを主とする以上、他人にも同じ心持ちのあるのに注意しよう。

三島由紀夫『小説家の休暇』

作家は一度は、時代とベッドを共にした経験をもたねばならず、その記憶に鼓舞される必要があるようだ。