2013-06-16から1日間の記事一覧

林芙美子『清貧の書』

人気(ひとけ)のない部屋の空気と云うものは、何時(いつ)も、坐っている肩の上から人の手のように重くのしかかって来る。

谷崎潤一郎『雪後庵夜話』

我という人の心はただひとり われより外に知る人はなし

夏目漱石『書簡』(明治三十九年二月十三日、森田草平宛)

他人は決して己以上遥かに卓絶したものではない。又決して己以下に遥かに劣ったものではない。