ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし。たましきの都のうちに棟(むね)を並べ、甍を争へる高き賤しき人の住ひ…
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