ゲーテ「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」

子どもはどんな種類の活動にでも手を出したがる。それは、巧みになされたことは何でもやさしく見えるからである。なんでも初めはむずかしい。それはある意味ではほんとかも知れない。だが、もっと一般的にはこう言うことができる。――なんでも初めはやさしい。最後の段階をよじ登るのこそ最も困難で、それをやりとげることは、きわめてまれであると。