蜷川実花『noir』

目を凝らせば鬱陶しい程溢れかえっている生とか死とか
黒の中には色が溢れ、色の中に黒は潜む
私達が食するものはあらゆるものの屍
花は枯れながらも咲き乱れ
愛玩動物達は今日も檻の中
新しい生命はひたすら生まれまくり
一日一日死に向かって生き続ける
眩しいくらいに
さあ、行こう
私はこの不感症な日々を精一杯生きる