H.J.ラスキ『近代国家における自由』(飯坂良明 訳)

一般に、自分自身の限界は、自分自身を実験台として知るのでなければならない。私は、他人の実験からえられた基準や習慣に、自己の行動を適合させながら一生を送ることはできない。なぜなら、こうした実験の結果は、他人にとってはいかに納得のいくものであっても、それだからといって、私自身にとっては全く納得できないことがあるからである。