アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』(乾信一郎 訳)

「いったい神さまは何を望んでおられるのか? 神は、善良であることを望んでおられるのか、それとも善良であることの選択を望んでおられるのか? どうかして悪を選んだ人は、押しつけられた善を持っている人よりも、すぐれた人だろうか? たいへんに深遠でむずかしい問題なんだよ」