『維摩経』

譬(たと)えば巨海(きょかい)に下(くだ)らざれば無価(むか)の宝珠(ほうじゅ)を得(う)ること能わざるがごとく、是(かく)のごとく煩悩の大海に入(い)らざれば、則ち、一切の智宝(ちほう)を得ること能わず。
〈解釈〉大海の中に潜らなければ無価の宝石を手に入れることができないように、煩悩の大海に入らなければ仏智の宝珠を得ることはできない。