李卓吾『焚書』

世人(せじん)は平常を厭いて新奇を喜ぶ。言うを知らずや、天下の至って新奇なるは、平常を過ぐるなしと。
〈解釈〉世の人々は、平凡なことはすぐあきて、目新しさを喜ぶ。彼らは「世の中で最も目新しいのは、平凡なありようだ」といわれるのを知らないのであろうか。