盤珪永啄『盤珪禅師法語』

一切の迷いは、皆(みな)身の贔屓(ひいき)故に、迷いをでかしまする。身の贔屓と離るれば、一切の迷いは出で来(き)はしませぬ。<解釈>迷いという迷いはすべて、わが身可愛さから生まれてくるものだ。わが身を可愛く思うことをやめさえすれば、どんな迷いも生じてくることはない。