2008-08-17 祖詠「終南に餘雪を望む(しゅうなんによせつをのぞむ;終南望餘雪)」(全) (齋藤晌) 引用 終南 陰嶺秀で、 積雪 浮雲の端。 林表 霽色明かに、 城中 暮寒を増す。 しゅうなん いんれいひいで、 せきせつ ふうんのたん。 りんぺう せいしょくあきらかに、 じゃうちゅう ぼかんをます。 終南陰嶺秀 積雪浮雲端 林表明霽色 城中増暮寒 終南山(しゅうなんざん)の北の嶺(みね)は高く秀でて、積もった雪が浮き雲のはずれに冴えて見える。林の上にはうす青く晴れた空があかるくはえて、長安の市街では夕方の寒さがひとしお身にしみてきた。