樂雷發「烏烏歌(ううか)」(抄) (今關天彭、辛島驍)

噫 烏烏を歌へば(兮) 我が心を使て怡ばざらし
書を讀んで 書癡と成ること 莫れ


ああ ううをうたへば(兮) わがこころをしてよろこばざらし
しょをよんで しょちとなること なかれ


噫歌烏烏兮 使我心不怡
莫讀書成書癡


 これが僕の「アア」の歌だ。だが、こんな歌を作って、歌わねばならぬというのは、愉快なことじゃない。(今の世には、あんまり本、本という奴が多すぎるから、怒りたくなるんだ。)
 本なんか読んで、本の虫になんか、決してなるでないぞ!