李賀「走馬の引(さうばのいん;走馬引)」(抄) (齋藤晌)
朝には嫌ふ 劍花の淨きを。
暮には嫌ふ 劍光の冷なるを。
あしたにはきらふ けんくゎのきよきを。
くれにはきらふ けんくゎうのひややかなるを。
朝嫌劍花淨
暮嫌劍光冷
この剣を見ろ! 朝見れば、剣の花があまりにきれいなのが気に入らねえ。もっと赤い血を吸わせてえ。
暮れに見れば、剣の光があまり冷たいのが気に入らねえ。もっと熱い火花を散らせてやりてえ。
朝には嫌ふ 劍花の淨きを。
暮には嫌ふ 劍光の冷なるを。
あしたにはきらふ けんくゎのきよきを。
くれにはきらふ けんくゎうのひややかなるを。
朝嫌劍花淨
暮嫌劍光冷
この剣を見ろ! 朝見れば、剣の花があまりにきれいなのが気に入らねえ。もっと赤い血を吸わせてえ。
暮れに見れば、剣の光があまり冷たいのが気に入らねえ。もっと熱い火花を散らせてやりてえ。