2008-01-23から1日間の記事一覧

「おじさんのかさ」(佐野洋子 作・絵)

あめが ふったら ポンポロロン あめが ふったら ピッチャンチャン

タデウシ・ルジェヴィッチ「数ある仕事のなかに」(全)(工藤幸雄 訳)

数ある 仕事の たいへん 切迫するなかに ぼくは 忘れていた これも すべきことだと それは 死んで行くこと 軽率にも ぼくは 粗末にしてきた この義務を あるいは 果たしても うわべだけ だった あすから すべてが 変わる ぼくは 死ぬことを 始めよう 懸命に …

カフカ『アメリカ』(中井正文 訳)

目の前の写真を一そう念入りにのぞきこんで、さまざまな方向から父親の視線をかっちり受けとめようと努力してみた。彼は蠟燭をいろいろな位置に立てて見かたを変えてみたのだが、結局、父親は生き生きとなってはくれなかった。