2008-04-15から1日間の記事一覧

夏目漱石『硝子戸の中』

私は宅へ帰って机の前に坐って、人間の寿命は実に不思議なものだと考える。多病な私は何故生き残っているのだろうかと疑って見る。あの人はどういう訳で私より先に死んだのだろうかと思う。

高青邱「短歌行(たんかかう;短歌行)」(抄) (蒲池歡一)

人生世に處る、 能く幾何ぞや。 日は西に、月は東に、 百齡終り易し。 じんせいよにをる、 よくいくばくぞや。 ひはにしに、つきはひがしに、 ひゃくれいをはりやすし。 人生處世 能幾何哉 日西月東 百齡易終 人はこの世に生きるとて、 幾年月か永らえよう。…