2008-04-16から1日間の記事一覧

中島らも『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』

ただ、こうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける…

薛濤「春望 四首(しゅんばう ししゅ;春望 四首)」(抄) (辛島驍)

花開くも 同に賞せず、 花落つるも 同に悲まず。 問はんと欲す 相思の處、 花開き花落つるの時。 はなひらくも ともにしゃうせず、 はなおつるも ともにかなしまず。 とはんとほっす さうしのところ、 はなひらきはなおつるのとき。 花開不同賞 花落不同悲 …