2008-08-05から1日間の記事一覧

高野公彦

滝、三日月、吊り橋、女体 うばたまの闇にしづかに身をそらすもの

楊萬里「釣雪舟中、霜夜、月を望む(てうせっしうちゅう、さうや、つきをのぞむ;釣雪舟中霜夜望月)」(抄) (今關天彭、辛島驍)

詩人 月を愛し 中秋を愛するか 人有って儂に問へば 儂 頭を掉る 一年の月色 只だ 臘裏 雪汁 揩磨し 霜水 洗ふ 八荒萬里 一青の天 碧潭 浮出す 白玉の盤 更に 梅花に約して 渠が伴と作らしむ 中秋は 是くのごとくならず 此の段を欠く しじん つきをあいし ち…