2008-08-12から1日間の記事一覧

野澤節子

せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ

李頎(りき)「盧五が舊居に題す(ろごがきうきょにだいす;題盧五舊居)」(抄) (齋藤晌)

君を憶うて涙は落つ東流の水。 歳歳 花開くは知んぬ誰が爲ぞ。 きみをおもうてなみだはおつとうりうのみづ。 さいさい はなひらくはしんぬたがためぞ。 憶君涙落東流水 歳歳花開知爲誰 ありし日の君のことを思い出して、涙が川水の上にこぼれ落ちる。東へ流…