2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

斎藤史

おいとまをいただきますと戸をしめて出てゆくやうにゆかぬなり生は

劉廷芝「白頭を悲しむ翁に代りて(はくとうをかなしむおきなにかはりて;代悲白頭翁)」(全) (齋藤晌)

落陽城東 桃李の花。 飛び來り飛び去って誰が家にか落つる。 落陽の女兒 顔色を惜しむ。 行くゆく落花に逢うて長く歎息す。 今年 花落ちて顔色改まり、 明年 花開いて 復 誰か在る。 已に見る 松柏の摧かれて薪となるを。 更に聞く 桑田の變じて海と成るを。…