2008-09-02から1日間の記事一覧

河野裕子

逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと

魚玄機「人に代って、悼亡(ひとにかはって、たうばう;代人悼亡)」(全) (辛島驍)

曾て 夭桃を覩ては 玉姿を想ひ、 風を帶ぶる楊柳に、蛾眉を認めぬ。 珠 龍窟に歸る 知るも誰か見ん。 鏡 鸞臺に在るも 誰に向ってか 話せん。 此れ從り 夢に悲しまん 煙雨の夜、 吟苦に 堪へざらん 寂寥の時。 西山には日落ち 東山には月、 恨想す 了期ある…