2008-10-11から1日間の記事一覧

種田山頭火

生きてゐることがうれしい水をくむ

蓮實重彦『小説から遠く離れて』

小説とは、いわば文学的な私生児なのだ。誰かに捨てられたから孤児たる宿命を引きうけるのではなく、「完璧な捨子」として無根拠に出現したものに、人は小説という名称を与えたということなのだ。ここでは文芸ジャンルとしての小説論を展開するつもりはない…