2009-02-07から1日間の記事一覧

ドストエフスキー『白痴』(木村浩 訳)

彼は全身、頭のてっぺんから足の爪先(つまさき)まで、独創的な人間になろうという希望に燃えてはいるが、やはり《ずっと聡明な》平凡な人の種類に属していた。しかし、この種類に属する人びとは前にも述べたように、前者よりもずっと不幸なのである。なぜな…