2009-03-23から1日間の記事一覧

ジャン・コクトー「耳――カンヌ第五――」(全) (堀口大學 訳)

私の耳は貝の殻 海の響きをなつかしむ

ゲーテ「花婿」(全) (高橋健二 訳)

真夜中に私は眠っていたが、胸の中では、 思う人恋しの心が覚めていた、昼間に変らず。 しかも昼間は夜のように思われた―― 昼間は色々なことがあろうと、それは何だろう? あの人がいなかったのだもの! 私はまめな努力を あの人ひとりのために忍んだのだ、…