2010-12-20から1日間の記事一覧
写真で何か表現しようなんて、しなくていい。ちゃんと町とか路地が表現してるんだから。
なんだか、東京がどんどんカタカナになっていく。前は、もうちょっとひらがなが残ってたんだけどな。
やっぱり信号待ちはいい。みんな、何を待ってんのかね。もちろん信号変わるの待ってんだけど、でも何かを待ってんだよ。それで、そこに、その人の人生が凝縮されてさ。だから、待ってる時って、あるんだよなー、ドラマがさ。
雨に濡れた道って歩きたくなる。
信号待ってる時にこそ、人生のお話があるんだよ。その人の人生がふっとこう、来るんだね。何かに出会って写真撮るために足を止めるんじゃなくて、信号で止められた時を撮るのがいいんだ。
『東京猫町』でも書いたけどさ、猫がいなくなったら、町が町でなくなるよ。
街がしゃべってくれてるんだから、写真はそれを複写するだけ。
その時、美術館というのは、入っていくときがいちばん素晴らしいということに気づいた
ぼくたちが美術館の中で探し求めるものは、教会で求めるもの――以前に味わったことのある心やすらぐ神の祝福――とは正反対のものだ。むしろ、美術館では、ぼくたちはまだ人の手に触れられていないもの、以前に誰にも気づかれなかったものを探し求める。そして…