2011-02-14から1日間の記事一覧

勝小吉『夢酔独言』

岩のかどにてきん玉を打つたが、気絶をしていたと見へて、翌日漸々人らしくなつたが、きん玉が痛んであるくことがならなんだ。 二、三日過ぎると、少しづゝよかつたから、そろ/\とあるきながら貰つていつたが、箱根へかゝつてきん玉がはれて、うみがしたゝ…

勝小吉『夢酔独言』

おれほどの馬鹿な者は世の中にもあんまり有るまいとおもふ。故に孫やひこのために、はなしてきかせるが、能/\不法もの、馬鹿者のいましめにするがいゝぜ。