2011-08-29から1日間の記事一覧

ヘッセ『知と愛』(高橋健二 訳)

「苦しんだかって? うん、さんざん苦しんだ。でも、苦痛はまったくいいもんだ。苦痛はぼくを本心に立ちかえらせた」

ヘッセ『知と愛』(高橋健二 訳)

「――それゆえ、わたしは以前しばしば君に言った。思索家あるいは禁欲をまねないで、君自身となれ、自分を実現するようつとめよ! と」

ヘッセ『知と愛』(高橋健二 訳)

おそらくすべての芸術の根本は、そしてまたおそらくはすべての精神の根本は、死滅にたいする恐怖だ、と彼は考えた。われわれは死を恐れる。無常にたいして身ぶるいする。花がしぼみ、葉が落ちるのを、くり返し悲しくながめる。そして、自分たちもはかないも…

ヘッセ『知と愛』(高橋健二 訳)

「わたしが人間を知った範囲では、われわれは、特に若いときには、みなすこし、神意と自分の願望とを混同しがちである」