2011-11-22から1日間の記事一覧

太宰治『新釈諸国噺』

駄目な男というものは、幸福を受取るに当ってさえ、下手くそを極めるものである。突然の幸福のお見舞いにへどもどして、てれてしまって、かえって奇妙な屁理屈を並べて怒ったりして、折角の幸福を追い払ったり何かするものである。

太宰治『新釈諸国噺』

西鶴は、世界で一ばん偉い作家である。メリメ、モオパッサンの諸秀才も遠く及ばぬ。

太宰治「清貧譚」

「人は、むやみに金を欲しがってもいけないが、けれども、やたらに貧乏を誇るのも、いやみな事です。」