2012-02-18から1日間の記事一覧

保田與重郎「文明開化の論理の終焉について」

大正期の文化文物のすべての成立する因由であり、また文芸の発想であるものが、すべて「臆病」である。外に出る文章でなく、内攻する文章である。決意の表現でなく、条件のいい方である。彼らは理論の統一整合を専ら関心し、現実のもつ矛盾と混沌の表現に極…