2012-08-14から1日間の記事一覧

柳宗悦『民芸四十年』

偉大な古作品は一つとして鑑賞品ではなく、実用品であったということを胸に明記する必要がある。いたずらに器を美のために作るなら、用にも堪えず、美にも堪えぬ。用に即さずば工藝の美はあり得ない。これが工藝に潜む不動の法則である。

丘浅次郎「疑いの教育」

初等教育においては、宜しく、信ずる働きと疑う働きとを何(いず)れも適当に養うことが必要である。疑うべき理由の有ることは何処までも疑い、信ずべき理由を見出したことは確(たしか)にこれを信じ、決して疑うべきことを疑わずに平気で居たり、また信ずべき…