2012-11-18から1日間の記事一覧

ジンメル『日々の断想』(清水幾太郎 訳)

自分自身に適せず、踏み迷って、休むことを知らない存在、それが人間である。理性的存在としては余りに多くの自然を有し、自然的存在としては余りに多くの理性を有している――どうすればよいのか。

トクヴィル『アメリカにおけるデモクラシー』(岩永健吉郎・松本礼二 訳)

すべての人間の類似が進めば進むほど、誰もが全体に対して自己をますます無力と感ずる。自分が他のすべての人よりはるかに優れ、彼らから区別される点は何も見当たらないので、彼ら全体と対立するとすぐ自分の方を疑う。自分の実力を疑問視するにとどまらず…