2012-11-27から1日間の記事一覧

セザンヌ『セザンヌ 絶対の探求者』(ジョアシャン・ガスケとの対話)(山梨俊夫 編訳)

花はあきらめた。すぐに枯れてしまう。果物のほうが忠実だ。果物は肖像を描いてもらおうとしている。色褪せていくのをあやまっているかのようにそこにある。香りとともに果物の考えていることが漂ってくる。果物たちは、さまざまな匂いのうちにあなたのもと…

ニジンスキー『ニジンスキーの手記』(鈴木晶 訳)

私は肉体をまとった感情であり、肉体をまとった知性ではない。私は肉体である。私は感情である。私は肉体と感情をまとった神である。私は人間だ。神ではない。私は単純だ。私のことを考えてはいけない。私を感じ、感情を通して理解しなければならない。