2012-12-01から1日間の記事一覧

ニーチェ『この人を見よ』(手塚富雄 訳)

人間の偉大さを言いあらわすためのわたしの慣用の言葉は運命愛(アモール・ファティ)である。何ごとも、それがいまあるあり方とは違ったあり方であれと思わぬこと、未来に対しても、過去に対しても、永遠全体にわたってけっして。

アウグスティヌス『告白』(服部英次郎 訳)

こうしてこの九年間、わたしの十九歳から二十八歳まで、わたしたちはさまざまな欲望に、みずから迷わされ、人を迷わし、みずから欺かれ、人を欺いた。そしておおやけには自由学科とよばれる学問を鼻にかけ、ひそかには宗教の名をかたって、一方ではうぬぼれ…